人事が介在する方式は結果に大きな影響を与える!
前 説 |
外国からみれば、日本は単一民族の島国であり、人種・言語・宗教・文化にいたるまで画一的であると思われがちです。しかし、日本の国土は南北に長く、地域毎に方言や独特の慣習が根づいています。それと同様、高校野球にも各地区・各県毎にスタイルというものが存在しているようです。今回は野球のプレースタイルではなく、組み合わせ方式にスポットを当てて、地区毎の特色をみつけて、比較検討してみたいと思っています。どうして、組み合わせ方式にスポットを当てたかといいますと、以前から秋季中国大会の組み合わせ方式は奇妙だと思っていたからです。中国地区では奇妙な方式を採用しているけれども、他地区ではどんな方式を採用しているのか知りたくて、この企画を思いつきました。 |
■検証前のエトセトラ |
検証データ |
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検証項目 |
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■いざ検証 |
「言葉の原義」とこのページで使う「具体的事例」の説明をします。 |
配慮について |
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作意について |
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地区の組み合わせ方式を詳細にチェック |
3年間の組み合わせを掲載。組み合わせ方式について探究しています。 |
8地区の組み合わせ方式を比較 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
各地区毎の組み合わせ方式を簡単な一覧表にしてみました。 比較対照することができるので、「配慮」や「作意」の具体的事例がより鮮明になります。
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■中国大会の組み合わせ方式に秘められた作意とは |
中国大会の組み合わせ方式が「配慮」ではなく、「作意」に基づくものであることを検証しています。 |
■組み合わせ方式について思うこと |
私は、「組み合わせ方式は、大会結果を左右する重要なファクターである」と思っています。方式次第では、まったく違った結果が導かれるのでは。方式の中でも、開催県特権や激戦区特権などは「配慮」に属するものなので、採用してもいいと思いますが、作意が感じられる方式は絶対に採用してはいけません。ですから、作意に充ちた組み合わせ方式を採用している中国大会の方式の早期改善を強く望んでいます。 書き忘れることろでしたが、出場校数や組み合わせ方式などを変更する際、地区高野連から総本山の高野連に、「斯く斯くしかじかの変更を致したいと思っています。如何でございましょうか?」と、お伺いを立てるんだそうです。総本山の偉い人が首を縦に振れば、変更が可能になるとのこと。それにしても、あんな中国大会の組み合わせ方式をよく承認したものですね。まあ、21世紀枠という不条理極まりない制度を考え出した人たちなのだから、「さもありなん」といった感じですが・・・。 03年度(02年)から秋季四国大会への各県出場校枠が2から3に増え、12校が出場する大会となりました。常連校の厚い壁に跳ね返されて、晴れ舞台への出場がなかなか叶わなかった多くの高校には朗報以外のなにものでもありません。四国の場合、毎年出場校の顔ぶれがほとんど同じだっただけに、新風を巻き起こしてくれるチームの登場を待望しています。しかし、3位校が勝ち抜ぬいて、センバツ切符をつかむのは組み合わせ的にみて、かなり困難であるのも確か。順位特権はあってしかるべきなので、これはこれでしょうがないのですが。四国のように、方式の改善ならウエルカムです。 |