台頭する私立とそれに立ち向かう公立のせめぎあい
〜前 説〜 |
近年甲子園大会での優勝を独占し、出場校中多くの割合を占めるのが私立校です。私立校の台頭は近年著しいものがあります。この私立校の台頭を快く思わない人も世間には多く、「野球留学」という観点から私立校を批判する風潮があるのも事実です。私自身は、私立校台頭の大きな要因である「野球留学」に対しては、「制度自体は正当であるので、批判の余地はないし、結局は好き嫌いの問題である」と思っています。私立台頭は時代の趨勢で、今後も野球留学は加速することはあっても衰退はしないでしょう。そこで、中国・四国地区の私立の台頭を検証するために、「台頭する私立とそれに立ち向かう公立」という図式で、いろんな角度から現状分析してみたいと思います。 |
■県別現状分析 | ||||||||||||||||||||||||||||||
分析項目は以下の通りです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
高野連加盟校数公私比率 | ||||||||||||||||||||||||||||||
県高野連に加盟する公立と私立の校数比率と私立占有率を算出。
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甲子園大会出場回数公私比率 | ||||||||||||||||||||||||||||||
H1年以降の春夏甲子園出場回数の公立と私立の比率と私立占有率を算出。
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県大会上位進出回数公私比率 | ||||||||||||||||||||||||||||||
97〜01年度までの県大会上位進出回数の公立と私立の比率と私立占有率を年度別とトータルで算出。
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いざ県別現状分析 | ||||||||||||||||||||||||||||||
■比較分析 |
県毎のデータを比較する為に、私立占有率一覧表を掲載してみました。 「比較分析ページ」では、視覚的に県毎の特徴が分かるようにグラフを作成して、その特徴により4つの型に大別して分析してみました。 |
表中の数値は私立占有率(単位は%です)
項目 | 高知 | 香川 | 愛媛 | 徳島 | 山口 | 島根 | 鳥取 | 岡山 | 広島 |
加盟校数 | 12.1 | 10.5 | 8.2 | 2.8 | 16.7 | 20 | 15.4 | 23.6 | 15.2 |
甲子園回数 | 73.9 | 40.9 | 4.2 | 0 | 9.5 | 44.4 | 22.2 | 41.7 | 56 |
B1 B2 B4 B8 |
73.3 70 41.7 25.8 |
66.7 43.3 26.7 17.5 |
13.3 10 13.3 11.7 |
0 10 10 6.7 |
6.7 6.7 15 12.5 |
26.7 36.7 31.7 27.5 |
40 43.3 33.3 25.8 |
46.7 46.7 41.7 38.3 |
73.3 50 55 54.2 |
■仁義なき戦い詳細版 |
中国・四国9県の中で公立と私立がもっとも激しくしのぎを削り、「仁義なき戦い」を繰り広げているのが強豪集う広島と岡山です。そこで、公立と私立の近年の対戦成績を調べてみました。 |
データに関するエトセトラ |
97年度から01年度までの秋季・春季・夏季大会の準々決勝以上の成績を対象としています。 ピックアップする試合は、公立VS私立のカードのみです。 |