比較分析編

〜私立占有率一覧表〜

表中の数値は私立占有率(単位は%です)

項目 高知 香川 愛媛 徳島 山口 島根 鳥取 岡山 広島
加盟校数 12.1 10.5 8.2 2.8 16.7 20 15.4 23.6 15.2
甲子園回数 73.9 40.9 4.2 0 9.5 44.4 22.2 41.7 56
B1
B2
B4
B8
73.3
70
41.7
25.8
66.7
43.3
26.7
17.5
13.3
10
13.3
11.7
0
10
10
6.7
6.7
6.7
15
12.5
26.7
36.7
31.7
27.5
40
43.3
33.3
25.8
46.7
46.7
41.7
38.3
73.3
50
55
54.2

〜私立占有率グラフ〜

 

 
高知・香川両県は数値に多少の違いはあるものの、急角度の左肩上がりのグラフの山型は酷似しています。B8の数値は低いにもかかわらず、B1の数値は70%前後の高い数値を記録。これは、上位に進出する私立の数自体は少ないながらも、優勝を独占しているチームが存在することの証。高知の場合は、明徳義塾と高知高校の2強。香川の場合は、尽誠学園の独壇場という現状を考え合わせれば、グラフの山型と数値は納得のいくところですね。
 
広島の私立校の優勝占有率B1(73.3%)が高いのを除けば、岡山・広島両県は、B1からB8のすべての数値が他県に比べて高いことやその数値のばらつきが小さい(平均化している)などの特徴があります。これは、私立の強豪校が複数存在することの証。全国的にも名の知れた強い私立が存在するにもかかわらず、すべての数値が40〜50%で推移しています。ということは、両県には私立勢に対抗できる力を持った公立勢が存在しているということ。公立と私立がレベルの高い「仁義なき戦い」を繰り広げているような気がします。
 
B1からB8の数値のばらつきが小さいところは広島・岡山に似ているものの、各数値は軒並み下回っています。ということは、上位進出常連の私立の強豪は複数存在するものの、あと一歩のところで公立強豪校の壁を突き崩せていないことの証。島根の場合は、公立に浜田高校という絶対的存在がある為に、B1とB2の数値が鳥取よりも低いのだと思います。島根や鳥取の場合、私立が近年急速に力をつけているので、数年後にはすべての数値が上昇して40〜50%に近づき、岡山・広島のような公立私立実力均衡型に移行するかもしれませんね。
 
愛媛・山口・徳島はB1からB8すべての数値が20%を大きく下回っていることでも分かるように、公立が私立を完全に圧倒しています。徳島は私立が生光学園1校のみなので、この型に入れていいのかどうか甚だ疑問は残りますが・・・。
特に、山口はB1とB2の数値が10%を切っており、中国・四国地区の中で最低。加盟校数の占有率が愛媛の約2倍の16.7%ということも考え合わせれば、中国・四国地区の中で一番の「公立天国」と言っても良いと思います。余談ですが、勉学の面でも公立が圧倒的に優勢ですね。

Back to Home