大原宝泉院庭園2
宝泉院の庭園を一枚撮ってみました。
スナップの左手に写っているのは「鹿威し(ししおどし)」で、中ほどに写っている縁側の板間から突出している竹筒は「水琴窟(すいきんくつ)」の一部です。
水琴窟のことを知らない方もいるかもしれないので、一応説明しておきます。
水琴窟とは、「日本庭園の装飾の一つで水滴により琴のような音を発生する仕掛けである。構造としては底に小さな穴の開いた瓶が逆さに伏せた状態で土中に埋められており、底は水が溜まるように粘土などで固められている。上には一般的に手水鉢が置かれておりそこから流れ落ちる水が瓶の穴を通して滴り落ちるようになっている。その時の音が瓶の中で反響し琴の音のような音となる。伝統的な水琴窟は茶室前の蹲踞に併設されることが多い」とのこと。(※フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用)
この日は多くの観光客がいたため、書院はお喋りと喧騒に支配され、水琴窟の雅な音を自然に聞くことはできませんでした。しかし、図々しくも縁側の板間に赴き、竹筒に耳を近づけたら、かなり高音域の反響音を聞きとることができて嬉しかったです。心が和むというか、心が癒される摩訶不思議な音色ですね。