大島高校・伯方高校・大三島高・弓削高校(愛媛)
■Data of four High Schools on the Shimanami islands |
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表の統計数値は平成11年度資料に基づくものです 野球部の成績は、97年度から05年度春季大会終了時点のものです。 ※05年度から大三島高が今治北高大三島分校となるようです。 |
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■しまなみ情報 |
愛媛県・今治市の北東・ひうち灘に位置し、越智郡に属する。 99年5月1日、弓削島を除く大島・伯方・大三島の3島を経由して、 広島(尾道)と愛媛(今治)を7つの橋で結ぶ通称「しまなみ海道」が開通した。 今治側から、来島海峡大橋、伯方・大島大橋、大三島大橋、多々羅大橋、生口橋、因島大橋、新尾道大橋と続く。 |
■しまなみ4校年度別成績 |
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しまなみの美しい風景を撮ったスナップ集。風光明媚でいいところですね。 |
■「小規模校」しまなみ4校の現実 |
ひうち灘に浮かぶ大島・伯方島・大三島・弓削島の4島。その島々にあるのが島名と同名の4校である。いずれも、愛媛県の高校の中で最小規模の学校であるにもかかわらず、すべてに硬式野球部が存在する。少子化・野球部離れが進む中で、市部でも部員不足に悩んでいる高校があるという。全校生徒数が市部の高校の一学年にもみたない小規模校(特に大島高校は分校規模の約60人)が部員を確保し、野球部を維持するのは大変な苦労と思われる。そんな状況の中、3年生の抜けた秋季大会、新2・3年生のみで臨む春季大会にも、ベンチ入り可能人数18人にも満たない部員数ながら、出場辞退することもなく、毎年・毎大会出場している。1年生部員が加わる夏季大会でさえ、ベンチ入りメンバー18人に満たない年もある。分母となる全校生徒数が少ないので、部員比率は高いのだが、如何せん絶対数が少なすぎる。部員確保の実態は分からないが、中学時代の野球経験者ばかりでなく、未経験者も入部しているのかもしれない。経験者でも軟式から硬式に慣れるのにかなり時間がかかるのだから、未経験者はなおのこと。また、少人数である為、思うように十分な練習もできないだろう。そんな環境のせいばかりではないだろうが、戦績ははっきり言って芳しいものではない。公式戦未勝利で終わったり、すべてがコールドで大敗という年もある。結果よりも「出場することに意義がある」とは、ありきたりの表現だが、数々のハンデを克服して出場までにこぎつけた過程を思えば、評価していいのではないだろうか。 今春季大会(2000年度)では、大三島高がポジションよりもひとり多いだけの10人という少人数ながら、4回戦に進出した。実際に、その試合を観戦したが、試合前のノックでは人員不足のため相手校に手伝って貰う場面もあったが、人数の少なさをファイトとガッツでカバーしていた。プレースタイルもきびきびしており、少人数のクラブにありがちな「なぁなぁ」のダレタ雰囲気は見受けられなかった。しまなみ海道も開通して交通事情も良くなったので、練習試合も数多く行えるようになるだろうし、郡部の小規模校ならではの「学校・地域・自治体の一致協力」という強みを活かせば、強化も夢ではないはず。別に、「甲子園をめざせ!」とは言わないが、昨夏の甲子園に出場した山口の島の高校・久賀高校と学校を取り巻く状況(人口・面積・高齢化率・橋が架かった)は酷似している。生徒数が少ないということは、大きなハンデであることに間違いないが、そのハンデを強みに変えて頑張って下さい。何の役にも立ちませんが、陰ながら応援しています。がんばれ! |
数々のハンデに負けず頑張って!