平均スコアと巡り来る季節の関係とは?
〜02年度金属バット新規則施行はスコアに影響を及ぼしたのか?〜
平均失点差は岡山が唯一のプラスで、広島・高知・香川の3県がプラスマイナス0、残り5県がマイナスという結果。一方、平均得点差の方は、9県すべてがマイナス。注目すべきは、徳島の-1.1いう数値。この結果をみる限り、金属バット新規則施行以降、失点はともかくとして、得点は間違いなく低下しているようです。バットの仕様変更により、長打が出にくくなり、そのため得点が減少したのが主な原因だと思われます。次に、各県毎の平均得点差と平均失点差を比較すると、鳥取以外の8県とも得点差の方が減少値が大きいことが分かります。つまり、新規則施行後、平均得失点差は縮小したということ。以上はあくまでも『平均』という手法を使ったマクロ的分析なので、「そんなもんかなぁ」程度の感想にとどめて頂けれれば幸いです。 |
地区 | 〜01 試合 数 |
〜01 総 得点 |
〜01 総 失点 |
02〜 試合 数 |
02〜 総 得点 |
02〜 総 失点 |
〜01 平均 得点 |
02〜 平均 得点 |
平均 得点 差 |
〜01 平均 失点 |
02〜 平均 失点 |
平均 失点 差 |
山口 | 868 | 6378 | 1953 | 470 | 3266 | 1019 | 7.3 | 6.9 | -0.4 | 2.3 | 2.2 | -.0.1 |
島根 | 582 | 4724 | 1698 | 312 | 2311 | 845 | 8.1 | 7.4 | -0.7 | 2.9 | 2.7 | -0.2 |
鳥取 | 375 | 2728 | 958 | 203 | 1435 | 410 | 7.3 | 7.1 | -0.2 | 2.6 | 2.0 | -0.6 |
岡山 | 453 | 3308 | 1025 | 220 | 1550 | 522 | 7.3 | 7.0 | -0.3 | 2.3 | 2.4 | +0.1 |
広島 | 869 | 7525 | 2027 | 451 | 3671 | 1034 | 8.7 | 8.1 | -0.6 | 2.3 | 2.3 | 0 |
高知 | 436 | 3810 | 909 | 235 | 1852 | 503 | 8.7 | 7.9 | -0.8 | 2.1 | 2.1 | 0 |
香川 | 542 | 4019 | 1189 | 294 | 2155 | 633 | 7.4 | 7.3 | -0.1 | 2.2 | 2.2 | 0 |
愛媛 | 886 | 7892 | 2237 | 472 | 3920 | 1132 | 8.9 | 8.3 | -0.6 | 2.5 | 2.4 | -0.1 |
徳島 | 507 | 4353 | 1220 | 267 | 2007 | 570 | 8.6 | 7.5 | -1.1 | 2.4 | 2.1 | -0.3 |
〜「金属バット新規則」に関する薀蓄〜
02年度秋季大会から以下のような「金属製バットの新規制」が施行されました。まずはご一読ください。 ■金属製バットの新規制 1.最大径の制限 バットの最大直径を67mm以下とする。 2.重量の制限 バットの重量を900g以上とする。なお、900gと規定しているのは完成品で、ヘッドキャップ、グリップエンドノブ、グリップテープを除いた本体の重量は810gとし、その誤差の許容は10g以内とする。 3.形状の制限 バットの先端からグリップ部まではなだらかな傾斜でなければならない。打球部からグリップ部のテーパは、絞りのはじめから終了までの長さに対する径の割合が5%を超えてはならない。(全体傾斜率) また、テーパ部における任意の50mmの長さに対する径の割合が10%を超えてはならない。(最大傾斜率) なお、傾斜率の算出は設計値で行う。 ※全体傾斜率:打球部径とグリップ部径との差の1/2をテーパ部長さ(打球平行部終点からグリップ平行部始点までの長さ)で割った値 ※最大傾斜率:テーパ部の最も傾斜の急な個所で、長さ50mm間の直径の差を1/2した値を50で割った値 −図説− |