高知県立宿毛高校大月分校
■Data of Otsuki Town and Otsuki High School |
表の統計数値は平成12年度資料に基づくものです。
データ項目 | 大月町 |
Map and Access |
読み | おおつき |
大月町は、高知県の西南端に位置し、高知市からは約160km愛媛県宇和島市からは約80kmの距離にあります。 |
人口 | 約7,500人 | |
高齢化率 | 37.6% | |
面積 | 103.02Ku | |
産業 | 漁業・農業・林業 | |
観光名所 | 大堂海岸 | |
その他 | 大月町のホームページへ | |
データ項目 | 宿毛高校大月分校 |
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所在地 | 高知県幡多郡大月町弘見4098 | |
生徒数 | 120人 | |
学級数 | 1学年1学級の全3学級 | |
学科 | 普通科 |
■Introduction of Otsuki High School Baseball Club |
宿毛高校大月分校野球部とは
Short History |
Short Story |
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1997年度 | 6月野球部創部
・夏季大会 |
宿毛高校大月分校は、高知県西南端の幡多郡大月町にあります。大月町は太平洋に面し、近海を流れる黒潮の恵みを受けて、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた町です。しかし、大月町も他の郡部地域と同様、高齢化と過疎化に悩まされており、当然のように子供の数も減少の一途をたどっています。S61年には1学年2学級全6学級(約160人)あったのが、過疎化・少子化の進行で1学年1学級全3学級となり、5年前には入学定員40人に対して、28名しか入学してこなかったという。地元・大月町に分校があっても、勉学・運動の両面で不利と思われがちな地元の分校には通わず、本校の宿毛高校や都市部の高校に進学する生徒が多かったのが定員割れの理由だそうです。その当時、運動部の活動状況も学校の状況と同様停滞していたという。 そういう停滞した状況が学校を取り巻く中、山本先生(現野球部長)と芝先生(現西土佐分校野球部長)が「これではいかん」と思い、この両先生が中心となって野球部を作ることを発案。しかし、教員数10人程度の分校には、硬式野球を教えることの出来る適任者がいなかった為、大学まで野球経験のある当時大月町立柏島小学校臨時事務職員だった中田さん(現・大月町青少年補導センターに勤務)にコーチを要請(平成10年度の夏の選手権前に監督就任)し、平成9年6月に「宿毛高校大月分校野球部」が正式に創部。少子化と厳しい練習を嫌う最近の子供の気質の為、都市部の高校でさえ、部員不足に悩む高校が多い昨今、郡部のしかも数々のハンデを抱える分校に、時代の流れに逆らうかのように野球部が誕生したのです。 しかし、創部当初、地域の人の分校野球部を見る目は必ずしも好意的ではなく、「分校野球部になにができる」という冷淡なものだったそうだ。しかし、野球部が雨の日も風の日も一生懸命練習する姿を見て、「分校でもやればできるじゃないか」という声が地域から出るようになり、次第に地域の支援も受け、「おらが町の野球部だ」と認知される存在になったという。 地元での野球部の評価が高まるにつれ、地元中学生の地元高校進学志向が強まり、平成10年あたりから分校入学志願者数が定員を超すという状態になったという。分校野球部の誕生とその活動が、地域や学校を活性化したと言うことができるかもしれない。 創部以来の分校野球部の公式戦の成績は、98年夏の大会で挙げた1勝のみだが、毎年ベンチ入り上限人数に満たない部員数ながらも、97年夏季大会に初出場して以来、出場辞退することなく、すべての大会に出場している(部員数推移表参照)。特に、今年(01年度)の秋季大会では、ベンチ入りメンバー9人という最少人数で強豪伊野商業と対戦。結果は、0−7のコールド負けを喫したが、強豪相手に「のびのび野球」ができたことに、中田監督は満足感を覚えたという。 大月分校野球部は、未だ公式戦1勝。コールドで大敗することもしばしば。技術・精神面では未だ発展途上のチームだが、地元大月町の人から愛される地域密着型の野球部へと着実に進化していることは間違いないと思う。よく野球部の監督さんや部長さんで「勝つことが応援してくれる人たちに対する恩返し」という人もいるが、私は大月分校野球部監督の中田さんのように、自ら野球部機関誌「青空白球」(参照)を編集・発行して、地域の人に野球部の近況を定期的に報告する方が、本当の恩返しだと思う。勝つことに比べると、地味で地道な活動だけれども、野球部を本当に愛してくれる人は少しづつではあるが、きっと増えてくると思うし、そう思いたい。 甲子園という桧舞台で全国制覇という偉業を達成した野球部は確かにすごいし素晴らしいとは思うが、「地域から日本一愛されている野球部」の方が、私はもっと素晴らしいと思う。地域から本当に愛されるのは、簡単なようで実はとても難しいことだし、そのことがまさに「高校野球の原点」であると思うからです。 大月分校野球部には、「地域から日本一愛される」地域密着型の野球部になってもらいたい。陰ながら、応援しています! |
1998年度 | ・秋季大会 ● 2-6 高知東工 ・春季大会 ・夏季大会 |
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1999年度 | ・秋季大会 ● 0-10宿毛工業 ・春季大会 ・夏季大会 |
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2000年度 | ・秋季大会 ● 0-5 高知高専 ・春季大会 ・夏季大会 |
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2001年度 | ・秋季大会 部員数9人で試合に臨む ● 0-7 伊野商業 ・春季大会 ・夏季大会 |
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2002年度 | ・秋季大会 部員数9人で試合に臨む ● 0-10 岡豊高校 ・春季大会 ・夏季大会 |
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2003年度 | ・秋季大会 ● 0-7 高知商業 ・春季大会 ・夏季大会 |
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2004年度 | ・秋季大会 ○ 7-6 高岡高校 ● 0-8 室戸高校 ・春季大会 ・夏季大会 |
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2005年度 | ・秋季大会 ○ 4-3 桜ヶ丘高 ● 0-7 明徳義塾 ・春季大会 ・夏季大会 |
■大月分校データアラカルト |
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宿毛高校大月分校野球部の創部以来の公式戦データ、ユニフォーム、その他野球部に関するデータをピックアップしてみました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「青空白球」とは、監督の中田さんが編集・発行している野球部の月刊の機関誌です。野球部の公式戦・練習試合の日程結果、個人成績、近況などを掲載しています。私は、これを読んで「高校野球の原点」を再認識しました。 ※「青空白球」、是非ご覧になって下さい。カッコ内はファイルサイズです。ちょっと大きいですが、必見です!
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宿毛高校大月分校野球部、ハンデをプラスにかえて頑張れ!