シード校はつらいよ

中四国版


〜中四国シード校の通信簿比較〜

調査対象期間内において、高知と山口はシード校がすべて優勝し、夏の甲子園出場権を獲得しています。シード校の優勝率はともに100%であるものの、その内訳は大違い。山口の場合は複数の高校が優勝しているのに対し、高知の場合は明徳義塾1校による独占状態。この状態が健全なのか否かについての考えは十人十色だとは思いますが、「明徳義塾恐るべし」と改めて認識させていただきました。確かに、明徳義塾の強さが証明された形ではありますが、明徳以外のシード校がそれほど弱いわけではありません。義務履行率が75%と9県の中ではダントツのトップであるので、明徳には歯が立たないものの、ノーシード校には苦杯を喫することなく、常時上位進出しているようです。
一方、シード校優勝率が他県に比べて異常に低いのが島根と広島。公立私立の強豪群れ集う広島の場合、シード漏れした高校にもシード校と同等の実力を持つ高校が多数存在するため、シード校といえど、ノーシード校に早い回戦で撃破されることも多いようです。40%を切る島根の低い優勝率の原因については、私にはまったく分かりません。シード校とノーシード校に実力的に差がほとんどない混戦状態なのか、はたまた選考方法に問題があるのか、どっちなのでしょう?

 

項目 高知 香川 愛媛 徳島 山口 島根 鳥取 岡山 広島
現行出場校数 32 38 63 35 60 40 27 54 96
現行シード校数 4 2 4 4 8 4 4 8 8
現行シード校比率(%) 12.5 5.3 6.3 11.4 13.3 10.0 14.8 14.8 8.3
義務履行率(%) 71.9 45.8 55.6 59.4 55.6 37.5 50.0 48.2 34.7
シード校優勝率(%) 100 71.4 77.8 75.0 100 37.5 66.7 87.5 55.6

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