中国大会の組み合わせ方式に秘められた作意とは
火曜サスペンス劇場のような意味深なタイトルですが・・・。
■組み合わせ方式の問題点 |
中国大会の組み合わせ方式に関して、私が問題点と思うものを以下に列挙してみました。
具体的には
なんとA県にいたっては、代表校3校すべてが開催県代表校と対戦するすることになってしまうのです。 中国地区の高野連は、どうしてこんな問題点の多い組み合わせ方式を採用したのでしょうか。
数字的には中国大会と大差はありませんが、対戦県が同じカードが3というのはさすがにないです。 |
■私が感じる作意とは | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中国大会の組み合わせ方式がこんな奇妙な方式に変更になったのは、96年度(95年)の秋季大会からです。それ以前の大会は、開催県特権はなく、各県代表枠2校の計10校の大会でした。開催県特権を設けて他県よりも1校多い4校にしたのは、他地区でも採用しているところが多く、「配慮」の部類に入ると思うので、別段問題だとは思いません。しかし、同県勢が2校しか準決勝に進出できないようにしたのは、なんらかの作意があるとしか考えられません。他地区で、こんな奇妙な配置(組み合わせ)方式を採用しているところはありませんので。 どうしてこんな作意に充ちた方式を採用したのかといえば、中国地区ならではの特殊な事情があるからだと思われます。広島勢と岡山勢は中国地区では昔から強かったのですが、時間の経過とともに広島勢・岡山勢はさらに強くなり、山口勢・山陰勢は絶対的にも相対的にも弱体化して、ある時期から両者の間に歴然たる実力差ができてしまったようです。実力が2極分化した状況で、代表校がすべて準決勝に進出できる可能性のある組み合わせ方式を採用したならば、組み合わせ次第では、広島勢と岡山勢が上位を独占してしまう事態が想定されます。こうなれば、必然的に選抜出場校も広島・岡山勢ということになるわけで、これでは山口・山陰勢が面白くない。そこで各県高野連の思惑が絡み合い出した結論が、世にも奇妙な「同一県の代表校に上位を独占させない」という作意に充ちた組み合わせ方式の採用なのでしょう。こういう方式はもう「配慮」とは呼べないもので、「作意」以外の何ものでもありません。21世紀枠も作意に充ちた制度ですが、中国大会の組み合わせ方式も同様です。こんな作意に充ちた方式は廃止して、他地区と同様な機会均等型の組み合わせ方式に変更すべきだと思います。最後に、「配慮」はいいけど、「作意」はいけません。 中国地区の勢力地図の変遷を知る為に、1965(S40年)以降の選抜出場校数の県別推移表を以下に作成してみました。よかったら参照してみて下さい。 |
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〜昭和40年代〜
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〜昭和50・60年代〜
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〜平成以降〜
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