高校時代、監督さんに口をすっぱくして言われたものだ
「先頭打者は出すな」と・・・

イニングと得点の関係を一覧表及びグラフにしてみました。
●一覧表の見方及び用語説明
  • 攻撃回数
    選抜と選手権大会全81試合が検証データであるので、後攻チームが勝利校となった試合の9回裏と延長戦にもつれ込んだ試合の10回以降以外のイニングの攻撃回数は、当然のことながら「81」となります。
  • 得点回数
    任意のイニングで得点が入った試合数
  • 得点率
    得点回数÷攻撃回数で算出された数値
  • 得点数
    任意のイニングで入った総得点数
  • 平均得点
    得点数÷得点回数で算出された数値

●検証結果
先攻チームの勝率(0.580)が後攻チームの勝率(0.420)より高いので、先攻と後攻のイニングごとの得点率比較は無意味なのでここではしません。
先攻チームの得点率が高いのは6回(0.383)と8回(0.407)。逆に一番低いのは、巷では「ラッキーセブン」といわれている7回(0.222)。意外ですね。8回の得点率が高い理由は分かりませんが、6回の得点率が高いのは、「5回終了後のグランド整備による一時中断によって、試合の流れが変わって試合が動ことが多い」からなのでしょうか。以前、宇和島東の上甲前監督が同趣旨のことを発言されていたのを聞いた記憶があります。
後攻チームの得点率が一番高いのは3回(0.321)。次に高いのが7回(0.296)。後攻の場合、「ラッキーセブン」は存在するようです。逆に低いのは、4回(0.210)と9回(0.192)。9回の得点率が低いのは、後攻チームの方が先攻チームよりも勝率が低いのと密接に関係があるような気がします。大差がついて敗色濃厚な場合、攻撃が淡白になることが多い為、得点率が最低となったのではないでしょうか。4回の得点率が低い要因についてはまったく分かりません。

■イニングと得点の関係一覧表■

  項目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
先攻 攻撃回数 81 81 81 81 81 81 81 81 81 5 2
得点回数
得点率
26
0.321
28
0.346
25
0.309
26
0.321
29
0.358
31
0.383
18
0.222
33
0.407
27
0.333
1
0.200
1
0.500
得点数
平均得点
39
1.5
41
1.5
56
2.2
41
1.6
52
1.8
47
1.5
31
1.7
65
2.0
57
2.1
2
2.0
2
2.0
後攻 攻撃回数 81 81 81 81 81 81 81 81 52 5 2
得点回数
得点率
21
0.259
20
0.247
26
0.321
17
0.210
21
0.259
19
0.235
24
0.296
19
0.235
10
0.192
2
0.400
1
0.500
得点数
平均得点
41
2.0
29
1.5
45
1.7
30
1.8
46
2.2
38
2.0
47
2.0
26
1.4
16
1.6
2
1.0
1
1.0

■得点率グラフ■

 

序盤・中盤・終盤と得点の関係を一覧表及びグラフにしてみました。
●検証結果
グラフの山を見ると分かりやすいのですが、先攻チームは中盤の得点率(0.354)が高く、後攻チームは序盤の得点率(0.276)が高いようです。先攻チームは中盤に得点を入れて逆転するかダメ押しをして試合を決めるケースが多く、後攻チームは序盤に得点を入れて逃げ切る「先攻逃げ切り型」が多いと考えていいのでしょうか。ちょっと短絡的過ぎますね。

 

■序盤・中盤・終盤と得点の関係一覧表■

■得点率グラフ■

  項目 序盤 中盤 終盤
先攻 攻撃回数 243 243 250
得点回数
得点率
79
0.325
86
0.354
80
0.320
得点数
平均得点
136
1.7
140
1.6
157
2.0
後攻 攻撃回数 243 243 221
得点回数
得点率
67
0.276
57
0.235
56
0.253
得点数
平均得点
115
1.7
114
2.0
92
1.6

 

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