中国地区の現状と今後の展望に関する私見 |
高校野球はプロ野球のように勝敗がすべてではありませんから、高校や県単位の成績が悪かろうと別段恥ずかしいとは個人的には思っていません。しかし、そうは言いながらも、勝敗に一喜一憂するのが人間。世間には、勝敗がすべてであるかのように「世の中勝負や。勝たなあかんで!」と横山やすし的価値観を持っている人が多いのも事実です。私は勝敗には全然こだわりも関心も持っていませんでしたが、ある結果に愕然として、勝敗に対する関心を持つようになりました。その結果とは、02年度秋季中国大会での山口県勢の全校初戦コールド負け。組み合わせが厳しかったこともあり、全校敗戦もあるかなとは思っていましたが、まさかすべてコールド負けとは。「ガチンコ」ではありませんが、まさに「予想だにしない展開が」でした。島根・鳥取の山陰勢が随分前から中国地区では劣勢にあったのは認識していましたが、山口もとうとう劣勢ゾーンに突入してしまったのかと寂しく思ったという次第です。山口勢惨敗という結果を受けて、近年の中国地区の勢力地図はどうなっているのかを検証する為に、今回中国大会の成績をいろんな角度から分析してみたわけです。作成したデータ群からは、実力的に岡山・広島勢と山口・島根・鳥取勢に二分されつつあり、その実力差は年々広がっているという分析結果が得られました。両者の力関係は相対的なものなので、岡山・広島勢が強くなっているのか、山口・山陰勢が弱くなっているのか、はたまたその両方であるのかまでは判断できませんが、「強」・「弱」という二つの極に分かれる実力の「両極分解」が、中国地区では近年ますます進行しているのは厳然たる事実のような気がします。この両極分解状態を生み出した一番の要因は、岡山・広島勢のチームの主力が硬式経験者で占められているのに対し、山口・山陰勢は軟式経験者が主体ということ。このキャリアの差は、我々が思う以上に大きいような気がします。今後山口・山陰勢が力をつけて、深刻なる両極分解状態を解消し、混沌状態を作り出すことが出来るのでしょうか。個人的には、「ちょっとしんどいかな」と悲観的な展望を持っていますが・・・。まあ、とにかく山口・山陰勢には頑張ってもらいたいですね。 以下はまったくの余談です。 |
〜中国地区の両極分解状態のイメージ図〜
両極分解状態を早期に解消して欲しいぞ。頑張れ、山口・山陰勢!